幼稚園時代、引っ越しと転園と登園しぶり

幼稚園時代、引っ越しと転園と登園しぶり

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

今日は、周りの人になかなか自分の気持ちを伝えられず、歯がゆい思いを抱えていた幼稚園から転園したときのことを思い出しながら書いていきたいと思います。

5歳の時、父の仕事の都合で遠くの町へ引っ越しをすることになりました。

それまで私たち家族にとって全く馴染みのない地方に引っ越しをしました。

母は今よりも大きな町へ行ける!と興奮していたのを覚えています。

私も飛行機に乗ったり、電車に乗ったり、旅行気分で楽しんでいました。

私たちが引っ越ししたのは、古い一軒家の家でした。

古い家ですが、庭もあって、立派な柿の木がある家でした。

今までマンションに住んでいたのですぐに庭へ出て土いじりができて、いろいろな植物が生えているのが新鮮で、私たちはとても気に入りました。

幼稚園は年長さんの年に転園しました。

自宅から一番近い幼稚園でした。

私はその幼稚園がすぐに気に入って、登園しぶりはあっさりとなくなりました。

私がなぜその幼稚園を好きになったのかというと・・・

担任の先生が、とても優しい先生だったからです。

優しい声で、穏やかで、私が初めて、母親以外にこんなに優しい人が外の世界にいたのか・・・と衝撃を受けるほど、

優しいY先生でした。

その先生とは幼稚園を卒業してからも何年も、年賀状のやり取りを続けていた先生でした。

私が精神の病気になって返事を返すことができず、やり取りが止まってしまい悔いが残っているのですが・・・

Y先生と出会っていなければ、もしかしたらずっと、外の世界は怖いと思ってその後の小学校へも通えずにいたかもしれません。

私の人生の中で、大切な人の一人で、今でもとても感謝しています。

Y先生に怒られた経験や、そしてY先生が他の生徒に怒っていた記憶もありません。

子供たちがいけないことをしていたときは、注意はしていたと思いますが、怒鳴っていたということはなかったと思います。

先生に怒られるかもしれない、という不安がなくなったので、あんなにしょっちゅうお漏らししていたのも、

いつの間にかなくなりました。前の先生には、トイレに行きたいと言うことができなかったのです。

ですが、Y先生にはちゃんと言えるようになりました。

相変わらずクラスメイトからは押されたり、イヤな言葉を言われたりしていましたが、

私が泣いていたり落ち込んでいると、そっとそばへ来て慰めてくれる先生でした。

そして少しずつ、友達と話したり一緒に遊んだりすることができるようになっていきました。

その幼稚園ではたった一年間しか在籍していませんでしたが、今でも大好きな幼稚園です。

結局、大人も子供も、相性なのかもしれないですね。

私たちは大人になっても、相性のいい人、悪い人、

好きな人、苦手な人、いますよね。

子供にとっても、そういう相性ってあるのだと思います。

ただ子供の場合は、あの先生が苦手だから、とか、あのお友達が苦手だから、という理由で

自分で幼稚園を変えたり、幼稚園を辞めたり、ということはできないですよね。

親に何がイヤなのか、ということを詳細に説明することだって難しいと思います。

自分が幼稚園に行かないことで親を心配させたくないから、無理して行ってみたり、

無理して頑張って行こうとするんだけど、やっぱりダメだったり・・・

子供なりに、きっと毎朝葛藤しているんですね。

幼稚園に行くと、お母さんが喜んでくれる、

幼稚園の先生もお友達も怖いけど、頑張らなくちゃいけない・・・と。

親の気持ちからすると、幼稚園を変更することは、とても大変な労力を伴いますよね。

今のご時世、夫婦共働きだと、書類を準備することだけで大仕事です。

制服や学用品は何万円と一式買い揃えてしまっているし、

PTAなどの役員や兄弟も同じ幼稚園、自宅近くのところでないと毎朝の送り迎えが大変など・・・

私はたまたま父の転勤ということで転園することになりましたが、

引っ越しがなければそのまま前の幼稚園に通ったままだったと思います。

クラス替えや担任の先生が変わるなど、良い方向へ向かったかもしれないし、

あの状況のまま、きらいな幼稚園にもう一年卒園まで通うことを強いられたかもしれないし・・・

もっと簡単に幼稚園や保育園の申し込みや転園が可能になるのが、理想ですね。

そして両親のみならず、もっとたくさんの人と悩みを共有したり、子供に寄り添ってくれる方がいれば尚良いですね。

まだまだ社会の構造的に難しい部分があるかもしれませんが、将来きっといろいろなサポートの手が届けられるかもしれません。

私が幼稚園に通っていた30年前と比べたら、療育などのサポートも大分増えていますものね。

私が知らないこともたくさんあると思います。

すべての子供が不安なく、安心して生きられる世界を願って・・・☆

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