私の出生、幼稚園時代から登園しぶり

私の出生、幼稚園時代から登園しぶり

私が生まれたのは大きくも小さくもない町でした。

サラリーマンの父と、専業主婦の母の元、よく晴れた日曜日のお昼頃、出産予定日ぴったりに生まれました。

ASDの特徴でスケジュール変更や臨機応変な状況は苦手なので、きっと予定通りに生まれてきたのでしょう笑

私は両親にとっては第一子だったので、愛情深く育てられたごく普通の女の子でした。

母からの話によると、お母さんが見えなくなるとすぐ泣く子、だったようですが、

特に発達に関して大変だったということは0~3歳までの時点ではまだなかったようでした。

幼稚園入園

早生まれだったので、母は私の入園を1年延ばして年中さんの学年から近所の幼稚園に入園しました。

しかし、入園して早々、登園しぶりがあったそうです。

定型発達のお子さんも登園しぶりはありますが通常は2~3か月で落ち着きます。

しかし私は転園するまでの1年間を通して幼稚園に行くことがイヤだったみたいです。

私が覚えている限り、幼稚園に行きたくなかった理由はというと・・・

・担任の先生が怖かった

(今考えてみるといたって普通の先生でしたが、声が大きい、注意されるということが怖かったです)

・給食が薄味でイヤだった、そして当時は給食を全部食べないと食べ終わるまで机に座っていなければいけなかった

(30年ほど前の出来事です。今はそんなことはありませんよね)

・クラスメイトに意地悪された、押される、邪魔に扱われる、イヤな言葉を言われるなど

(自己主張ができない、すぐ泣く、先生や親にも自分の気持ちを伝えることが苦手でした。そのため周りの人は私がなぜ泣いているのかわからないということだったので、友達や先生ともうまくコミュニケーションを取ることができませんでした)

まあ、思い出せる限りこんな感じだったので、幼稚園に行くことが大嫌いでした笑

幼稚園に行くのならば、家で一人で自分の好きな遊びをしているほうがよっぽど楽しいと思っていた子供でした。

もしかしたらこの時からすでに、家の外の世界は怖い、家族以外の人は怖い、という意識が植えついてしまったのかもしれません。

ほんのささいなことがきっかけで、小さな子供にとっては大きなトラウマになってしまうのかもしれないのですね。

私も今は子育てをしている側なので、肝に銘じたいと思います。汗

でも、実際にこうして文章にしてみると、私ってけっこう面倒くさい子供だったんだな、と改めて思いました。汗

そして今なら、大きい声で怒鳴る先生の気持ちも、

給食を一向に食べ終わらなくてイライラする気持ちも、

しょっちゅうお漏らしをして叱る気持ちも、

理解できます。

私も同じように今、大きな声で怒鳴ったり、イライラしたりしていますもの。

そしてお友達も、すぐに泣かれたら、そんな子と一緒に遊びたくないですよね。

誰かが遊具の前でぼーっと立っていたら、「どいて!」って、背中を押したくなりますよね。

今なら、そんな子供たちの気持ちも理解することができます。

私は、人と話すことがとても苦手でした。

そして今も苦手です。

人に話しかけられてから、返事をするまでにかなりのタイムラグがあります。

早く何か喋らなくちゃ、と焦れば焦るほど、変なことを言ってしまい、いつも空回りしています。

なので、人と会うことは今でも苦手です。

上手に自分の伝えたいことを伝えられないと思ってしまいます。

小さな頃はなおさら、親にさえも自分の欲求を伝えることが苦手でした。

言葉で伝えられないので、すぐに泣いてしまったのかもしれませんね。

それが私の唯一の感情の表現だったのかなと思います。

言語面での発達がゆっくりだったのでしょうね。

たとえば、父とおもちゃ屋さんに行った時のこと。

好きなおもちゃを選んでいいよ、と言われました。

当時は2つ年下の弟と一緒に来ていたので、私たちは弟の男の子のおもちゃコーナーにいました。

私は女の子のお人形やおままごとのおもちゃが欲しかったのですが、

女の子のコーナーはどこにあるのかわかりませんでした。

そして父は弟のおもちゃを選んでいる時に私はこう言ったのです。

「おもちゃ、いらない」

心のなかでは、女の子のかわいいおもちゃが欲しい!と思っていたのですが、

それがどこにあるのかもわからなく、そしてどうやって話して伝えればいいのかがわかりませんでした。

本当は、

「(男の子の)おもちゃ、いらない。(でも、女の子のかわいいおもちゃが欲しい)」

と言えればよかったのですが、言えなかったのですね・・・

私は当時、父のことを怖い人と思っていました。

母であれば、普通に女の子のかわいいおもちゃが欲しい!と言えたかもしれないですが、

父には話すことができませんでした。そんなことを言ったら怒られるかもしれない、と思っていました。

父は当時、声が大きくて無表情で怒ると怖い、という認識の人物だったので、

上手にコミュニケーションを取ることができませんでした。

そして今ならわかるのですが、きっと父もまた、私にどう接したらいいのかがわからなかったのでしょう。

父も、言われた言葉はその言葉通りに受け取る人です。

空気を読んだり、人の感情を察したり、

お世辞を言ったり言われたりすることが苦手な人です。

そんなこんなで、そのおもちゃ屋さんでの出来事は、私にとって苦い思い出になりました。

次回の記事では、私が幼稚園に行けるようになったきっかけ、を書いてみたいと思います。

読んでくださりありがとうございました!

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